働いていると障害年金はもらえない?
働くと障害年金をもらえないのではと心配される方が多くいらっしゃいます。実際はどうなんでしょうか。障害認定基準を見ながら解説したいと思います。
働いていても障害年金をもらえる場合があります
「働いていると障害年金はもらえない」とは限りません。
精神疾患の場合、一般就労できているのであれば、障害の状態が軽いと判断され、障害年金が受給できる可能性は低いです。
しかし、障害者雇用枠で働いていたり、一般就労であっても職場の配慮や援助があり、はじめて働けている場合は、障害年金をもらえる可能性があります。
障害認定基準に以下の通り記載があります。
日常生活能力等の判定にあっては、身体的機能及び精神的機能を考慮の上、社会的な適応性の程度によって判断するように努める。また、現に仕事に従事しているものについては、労働に従事していることをもって、直ちに日常生活が向上したものとは捉えず、その療養状況を考慮するとともに、仕事の種類、内容、就労状況、仕事場で受けている援助の内容、他の従業員との意思疎通の状況等を十分確認したうえで日常生活能力を判断すること。
障害認定基準
これにより
①1日の労働時間や1週間の勤務日数を少なくしている。
②単純な軽作業に従事している。
③コミュニケーションを取らなくても出来る仕事に従事している。
④遅刻や欠勤が多い
⑤仕事をした後は疲れて、家事等は出来ずに横になっている。
上記のような事実があれば、日常生活が向上したとは言えないため、障害年金を受給できる可能性はあると言えます。