【統合失調症】外出で増悪する幻聴と認知機能低下が続き、障害基礎年金2級が決定したケース

窓辺の落ち着いた風景(統合失調症の障害基礎年金2級の事例)

「外に出ると症状が強くなり、行動がうまくできない」
「考えがまとまらず説明が難しく、受診も生活も家族の支えが必要」

今回は、統合失調症により幻聴が継続し、特に外出時に増悪する傾向がみられたことに加え、認知機能の低下(物忘れ、判断力・計算力の低下など)が目立っていた方が、障害基礎年金2級の決定に至った事例をご紹介します。

※個人情報保護のため、時期・生活背景・医療機関名等は一部変更またはぼかしています。
※結果は個別事情により異なり、同様の結果を保証するものではありません。


受給結果

  • 傷病名:統合失調症
  • 決定:障害基礎年金2級

ご相談時の状況

受診前の時期から幻聴が出現し、恐怖心が強まっていきました。症状が高まった場面では取り乱すこともあり、ご家族の勧めで精神科を受診。治療開始後も幻聴は継続し、特に外出時に症状が強まることで、日常生活や通院に制限が生じていました。

また、認知面の低下も重なり、本人だけで状況整理や説明を行うことが難しく、受診場面でもご家族の補足が必要な状態でした。


病歴・経過

受診前

否定的な内容の幻聴が出現し、恐怖から被害的な思い込みが強まりました。生活の安定が崩れ、家庭内で取り乱す様子もみられ、ご家族の勧めで受診を検討するに至りました。

受診後

精神科を受診し、統合失調症と診断され、薬物治療が開始されました。治療開始後も幻聴は継続し、特に外出時に増悪しやすい状態が続きました。

認定日時点前後

幻聴は「聞こえる」だけでなく、行動に割り込んで批判・干渉する形でも現れ、外出が難しくなりがちでした。加えて認知機能の低下が目立ち、物忘れや判断力の低下などから、会話のまとまりに欠ける場面もみられました。対人面では受け取りが被害的になりやすく、希死念慮が確認される時期もありました。


日常生活の支障

症状の影響で外出や対人場面に大きな制限が生じ、通院は単独では難しく家族の付き添いが必要でした。
また、意欲低下と認知面の低下が重なり、生活の段取りや自己管理が安定せず、家族の継続的な援助が前提となっていました。


この事例で整理したポイント

このケースでは、単に「幻聴がある」とするのではなく、次の点が伝わるように整理しました。

  • 外出時に症状が増悪すること(生活上の行動制限として表れる)
  • 幻聴が“聞こえる”だけでなく、行動を批判・干渉する形で出ること
  • 認知機能低下があり、本人の説明が難しく、受診同席・補足が必要であること
  • 対人面での被害的な受け取りにより、社会生活が不安定になりやすいこと

当事務所のサポート内容

  • 病歴の流れを「受診前 → 受診後 → 認定日時点前後」で破綻なく整理
  • 診断書の記載内容と申立書の強調点がズレないよう調整
  • ご家族からの聞き取りにより、本人が言語化しにくい点(外出時の増悪、受診場面の補足必要性など)を補強

結果:障害基礎年金2級に決定

外出で増悪する幻聴が継続し、認知機能低下も重なって生活全般に制限が生じている点、そして家族の援助が必要な状態である点が整理され、障害基礎年金2級の決定につながりました。


同じようなお悩みの方へ

統合失調症の申請では、傷病名だけでなく、症状が生活のどこに影響しているかが伝わることが重要です。
「うまく説明できない」「細かい生活のことまで書くのがつらい」という場合でも、必要な範囲に絞って整理することで、申請の見通しが立ちやすくなります。


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