【うつ病】事後重症請求で障害厚生年金2級が決定したケース

事後重症請求で2級が決定したケース

ご相談者様の情報(モデルケース)

  • お名前: A様(仮名)
  • 年代: 40代 男性
  • 傷病名: うつ病
  • ご請求方法: 事後重症請求
  • 決定した年金: 障害厚生年金2級

ご相談までの経緯

抱え込み続けた責任と心身の限界

A様は、長年、会社で一般事務の仕事に従事されていました。その誠実な人柄と仕事ぶりから複数の部署に頼られ、多くの業務がA様に集中する状態が続いていました。

「自分が断ったら周りに迷惑がかかる」という強い責任感から、A様は仕事を抱え込み、連日の残業と休日出勤で対応していました。常にパソコンに向かい、思考力や集中力が求められる業務に、心身は休まる暇もありませんでした。

数年前から、夜中に何度も目が覚めるようになり、朝起きても全く疲れが取れていないと感じるようになりました。そして初診の半年前頃、張り詰めていた緊張の糸が切れ、心身に不調が現れます。

パソコンの画面の文字が頭に入ってこない、簡単な事務作業でミスを連発する、電話の音を聞くだけで動悸がする。これまで当たり前にできていた、仕事用のシャツにアイロンをかけるといった身だしなみを整える気力さえ失ってしまいました。

その様子を心配した同僚に強く勧められ、A様は初めてメンタルクリニックの扉を叩くことを決意されました。

思うように進まない治療と深まる孤独

A様は市内の心療内科(Aクリニック)を受診し、「うつ病」との診断を受けます。薬物療法が開始されましたが、A様は新たなジレンマに苦しむことになりました。薬の副作用による眠気や集中力の低下が、かえって精密さが求められる事務作業でのミスを誘発しかねない状況だったのです。

薬を飲んでも仕事に支障が出る、飲まなくても症状で仕事ができないという悪循環に、A様は治療への意欲を失っていきました。そして、通院開始から1年足らずで、自己判断で治療を中断してしまいました。

この治療中断期間中に障害認定日(初診日から1年6ヶ月後)を迎えましたが、当然ながら医療機関にはかかっていなかったため、当時の症状を証明する手段がなくなってしまいました。

休職、そして見えなくなった未来

治療しないまま時間が経過し、もちろん症状が良くなることはありませんでした。治療中断から2年以上が経った頃、「もう会社に行けない」「自分は社会人として失格だ」と自分を責め続け、精神的に追い詰められたA様は、上司に退職を申し出ます。

事態を重く見た上司から再度受診を勧められ、別のクリニック(Bメンタルクリニック)を受診したところ、「まずは仕事から離れ、心と体を休めることが最優先」と、休職を指示されました。

休職中の生活は、ご本人が想像していた以上に困難なものでした。

  • 強い倦怠感で一日中横になっている。
  • 食事の準備や入浴、着替えなど、基本的な身の回りのことが一人でできない。
  • 人の話が理解できなかったり、物忘れがひどくなったりと、認知機能の低下も現れる。

日常生活のほとんどを、同居するお父様の援助に頼らざるを得ない状態でした。

復職の目途は立たず、経済的な不安が日に日に大きくなる中、A様は「障害年金」という制度があることを知ります。

専門家にご相談いただいたきっかけ

「少しでも生活の助けになれば」と、A様はご自身で年金事務所に電話をかけました。しかし、自動音声ガイダンスの複雑な案内の内容が頭に入ってきません。何度か試みましたが、予約を取るという最初のステップを越えることができず、A様は途方に暮れてしまいました。

「電話一本かけることすら、今の自分にはこんなに難しいのか…」

この経験から、一人で手続きを進めることの限界を感じたA様は、専門家のサポートを求め、当事務所にご相談くださいました。

当事務所のサポート内容

初回の面談で、A様の状況を丁寧にヒアリングさせていただきました。障害認定日頃に通院を中断されていたため、当時の症状を証明できず、年金をさかのぼって請求する「認定日請求」はできませんでした。しかし、現在の症状で請求する「事後重症請求」であれば、受給の可能性があることをご説明しました。

障害年金の審査において最も重要な書類は、医師が作成する「診断書」です。診断書をご依頼する際にも、A様の日常生活の実態が正確に医師に伝わるよう、医師への情報提供書を作成するなどのサポートを行いました。

また、ご本人様が最も困難を感じていた「病歴・就労状況等申立書」の作成では、ヒアリング内容を基に、発症からの経緯、症状が仕事や日常生活にどれほど深刻な影響を与えているかを、医学的な観点も踏まえて具体的に、かつ整合性をもって記載いたしました。

結果:事後重症請求で障害厚生年金2級が決定!

申請後、無事に障害厚生年金2級の受給が決定しました。

経済的な基盤ができたことで、A様は金銭的な不安から解放され、「これからは焦らず、自分のペースで治療に専念できます」と、少しだけ安堵のお言葉をくださいました。

うつ病などの精神疾患では、ご自身の辛さを客観的に整理し、書類上で的確に伝えることが非常に難しい場合があります。A様のように、責任感が強く真面目な方ほど、一人で抱え込んでしまいがちです。もし、障害年金のことで少しでもお困りのことがございましたら、どうか一人で悩まず、お気軽に当事務所の無料相談をご利用ください。次の一歩を踏み出すお手伝いをいたします。

※この記事は、ご相談者様のプライバシー保護のため、実際にいただいたご相談内容を基に、個人が特定されないよう一部内容を編集・再構成しております。